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2023.08.31|

〈PARTS REVIEW〉JMSAオリジナル ラックエンド&ステアリングタイロッド

JMSAが万を辞してリリースしたラックエンドとステアリングタイロッド。
純正では得られない高い品質を確保している理由を紐解いていくことにする。

 

 

チューニングパーツやカスタマイズパーツのほか、入手しにくい部品やより高品質な部品も数多くリリースしている「JMSA」。今回は、ステアリングの操作系に大きな影響を及ぼす、ラックエンドとステアリングタイロッドに焦点を当て紹介する。

 

JMSAがリリースしているラックエンドとステアリングタイロッド。これを製作しているのは、奈良県に本社を構える「GMB株式会社」だ。この企業は、1943年の大阪で金属加工業を目的とした松岡精工所に端を発する。その後、1962年に株式会社浪速精密工業所を設立し、1989年にGMB株式会社へと社名を変更して現在に至る。主な事業内容は、自動車パーツの製造・販売で、独立系、つまり自動車メーカーのグループ企業ではない自動車パーツメーカーなのである。

 

▲GMB製のラックエンドとステアリングタイロッド。それを走行14万km超えのミニに装着し、その装着の容易性と交換による効果を確認する。

 

ステアリングの操作系に、多大な影響を及ぼす整備ポイント

 

ラックエンドとは、ブレーキローターなどが付くハブキャリアとステアリングラックを結ぶパーツ。ステアリングタイロッドは、ラックエンドとステアリングラックの中間に収まるシャフトだ。ラックエンドはゴムブーツと、それに覆われているボールジョイントの品質が耐久性を左右する。ゴムブーツが劣化して破れると、内部のボールジョイントの摩耗が促進され、ステアリングの遊び増加、直進安定性の悪化、ハンドリングの悪化などの原因となる。

 

ステアリングタイロッドはラックブーツ内に収まっており、これもボールジョイントが使用されているため、劣化が進むとラックエンドと同様の悪影響が出る。つまり、ステアリング系の整備としては、ラックエンドとステアリングタイロッドはセットであり、これに加えてステアリングラックブーツ、ステアリングラックナイロンブッシュも整備ポイント。これらを加えたオーバーホールキットもJMSAでは用意している。

 

 

▲12ヵ月ごとの点検が必須となっているのが、ラックエンドとステアリングタイロッドだ。

 

 

装着しやすく高品質&高耐久。

GMB製のラックエンドとステアリングタイロッドを試す

 

ラックエンドとステアリングタイロッド、これらに付くボールジョイントの摩耗は徐々に進行する。よって、毎日乗るような使用頻度の高いオーナーほど摩耗の進行に気が付きにくい。そのまま乗り続けるとフロントから異音などが生じ、ステアリングの操作フィールが悪化。最悪の場合は舵が取れなくなる可能性もある。それほどラックエンドとステアリングタイロッドというパーツは重要で、その点検や整備はもっと重要といえる。劣化具合は気が付きにくいが、GMB製のパーツへと交換すると、その効果はすぐに確認できるほど分かりやすい。ステアリングに発生していた余計な遊び部分が減り、シャープで軽快なハンドリングが復活。正確なハンドリングが得られるため、ライントレースも向上し、ミニが持つ本来のゴーカートフィールを手の平で感じることが可能になった。

 

また、高速道路などではフラつきが減少して直進安定性が向上。これにより、長距離ドライブが明らかに安楽なものへと改善している。ステアリングに伝わる振動も不快な部分が消えたような印象で、交換したことによる効果が体感しやすい整備であった。

 

 

▲ステアリングの余計な遊びが減少し、ハンドリングの向上に繋がった整備となった。

 

 

■クラシックミニマガジンvol.42(2017年3月)に掲載された情報に、加筆訂正して転載して

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